SteamOS 3.4を、すべてのDeckユーザーへのアップデートとして安定チャネルでリリースしました。 このアップデートには、これまで3.4 OSプレビューとしてテストされていた以下の変更が含まれています。
SteamOSをより新しいArch Linuxのスナップショットにリベース
- このアップデートには、SteamOSの土台となるパッケージにおけるパフォーマンスやセキュリティ、および安定性のための最新の修正が含まれています。
- 中でも注目すべきは、Steam DeckのデスクトップモードであるKDE Plasmaに先日追加された変更です。 これらのアップデートに関する詳細は、KDEのWebサイト(リンク1、リンク2、リンク3)をご覧ください。 主な変更点は、以下のとおりです。
- 開いているすべてのウィンドウと仮想デスクトップを表示する新しい概要ビュー
- タスクの検索および実行が可能な組み込みアシスタントであるKRunnerのアップデート
- タッチスクリーンの新しいジェスチャー
- 新しいテーマと壁紙
- ウィジェットのアップデート
全般
- 特定のいくつかのゲームにおいてスリープ解除後にフリーズや不具合を引き起こすスリープの問題を修正
- アダプティブバックライト機能を有効にすると、ゲーム中に100ミリ秒の処理落ちが発生するパフォーマンスの問題を修正
- 『DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT』のマップ操作時にグラフィックドライバーがクラッシュする問題を修正
- gamescopeセッションを再起動するとファイルマネージャーが開けなくなる問題を修正
- GPUクロックを手動で設定すると、設定が固定されない場合がある問題を修正(amdgpu kernelパッチバックポートを提供してくれたユーザーxperia64さんに感謝します)
- 一部のNVMeドライブで、ファン制御の過剰なセンサーのポーリングにより、ファンの動作のばらつきやSSDの温度上昇が発生する問題を修正
- ドッキングステーションに新しいファームウェアの提供を開始
- システム復帰中または起動中にHDMI 2.0のディスプレイが検知されない問題を修正
パフォーマンスプロファイル
- 画面のティアリングを許可する新しいオプションを追加。部分的なフレームが表示されることがありますが、VSyncが無効でフレームリミッターがオフの場合、平均待機時間を短くすることができます。
- パフォーマンスHUDレベル2が水平レイアウトを使用するように変更。 16:9のアスペクト比で上下に黒帯があるゲームもスペースに収まるようになりました。
ストレージ
- 内蔵ドライブおよびサポートされている外部ストレージデバイスのTRIMを再度有効にし、書き込み性能を向上
- これには、DISCARDサポートを宣伝しているものの実際にはサポートしていないSDカードに対して、TRIM操作の安全性を保証する回避策が含まれます
- Steamは必要に応じてストレージデバイスで定期的なTRIMを実行します
- 「設定」→「システム」→「詳細」にある新しいボタンで、すぐにTRIMを実行できます
- 「設定」→「ストレージ」にリムーバブルドライブの取り出しオプションを追加
- これはリムーバブルドライブをマウント解除する機能であり、物理的に取り出す機能ではありません
- ext4形式にフォーマットされた外付けドライブが自動的にマウントされ、Steamでの使用が可能となるように変更
入力
- Steam実行中における、カーネルDualShock 4およびDualSenseトラックパッド→マウスエミュレーションを無効化
- オンスクリーンキーボードとのゲームの互換性を向上させるため、仮想キーの押し込みのタイミングを変更
- 『Street Fighter V』やEA appなどのアプリでの入力の問題を修正
- Steam入力のアクションセットがゲームモードでのカーソルの可視性に基づいて切り替わる問題を修正
- Steamがデスクトップモードで実行されていないときに、組み込みのHID-Steamカーネルゲームパッドドライバーを再度有効にするように変更し、ランブルサポートを追加
- 8BitDo Ultimate Wirelessコントローラドングルのサポートを追加
- Horiの「ファイティングスティックα」など、特定のコントローラ使用時に発生するUSBクラッシュを修正
オーディオ
- デフォルトのオーディオデバイスで「echo-cancel-sink」が表示され、オーディオ操作が正しく機能しなくなる問題を修正
- 一部のアプリケーションで、誤ったデバイスにオーディオを出力してしまう問題を修正
- 場合によってオンボードオーディオがノイズを発生させる原因となっていたオーディオドライバーのバグを修正